【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
Epilogue
それから…。
闇を制する者は出現することなく、永遠に彩りのある、そして光の溢れる…世界はそんな幸せで満ちて行った。
ロテュスが消え、また全ての生きとし生けるもの全ての安泰、安穏、協和を司る聖剣フィガロワッハに世界は護られている。
その存在はやはりとても絶大なものだった。
グレイズの治めし国アザクシュベル…。
今はイザベラが女王となり、更に幸福がそこここに広がっていた。
フィガロワッハは、イザベラと共に世界を治世する、グレイズが紅蓮の力を持って納めている。
紅蓮の炎は、尊く聖なる力。
紅蓮の神・グレイズは、今…ただ一人の存在として、イザベラの生涯の伴侶となり、平穏な世界をイザベラに与え続けている…。
【彼】を呼び起こせる者は、もう、イザベラしかいない。
それだけ、グレイズはイザベラの中で、大きかった。