【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~




それどころか、周囲は途方もない闇。




闇。




そして、闇。




強い風に瞳を細めると、まるで自分がどこに居るのかも分からなくなるくらい、黒く塗り潰されている。


眩暈がしそうだ…。


アリアは、そう感じて、こめかみの辺りを右手で押さえた。
窒息してしまいそうな、この圧迫された空間をどうにかして欲しい。


それでも、願いは虚しく、変化してくれる様子はない。


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