【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
冒険の始まり
ザッザッザッ…
闇の中に歩く音だけが響く。
まるで、時計仕掛けの人形の様に淡々とそれは続いていった。
ザッザッザッ…
それぞれの心に不安が宿る。
オリヴァーがみなに施してくれた淡い光がほんのりと、道を照らしていた。
みな、無口だ。
ただ一人、コナー以外は。
「…ねぇ?アリア?何時までこの辺を歩くつもり?」
「え…?」
「ちょっとね、思うんだけど…さ。こういうのって…」
「なに?」
「かなり効率悪…」