【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
目の前に現れたのは、顔が焼けただれた巨大なゴーレムが一体。
長さが妙に不揃いの両手を、大きく前後左右へと揺らし、勢い良く体当たりをしてくる。


その勢いは体格からは、想像も出来ないくらい半端なく早い。


そこに身の軽いレヴィが、ゴーレムの足元を掬う様にして、飛び込む。



ヴォォォォォッ



怒りに満ちたゴーレムは、雄叫びを上げた。

次の瞬間…そこここに同じ様な…姿形はまちまちだが…数体のゴーレムと、耳馴染みのない呪詛を唱えている魔女達が現れる。



ギャハハハハハハッ


魔女達の不快なる笑い声がそこここに響き渡った。
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