【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~

アリアは、そうジャックに言われると、素早く頷いてゴーレムの視界から逃れるようにして動き、彼等の体の隅々を観察する。


自分でも、こんなに早く動けるとは思っていなかったし、それは周りもそうだろう。


アリアは、得体の知れない力に包まれていた。
そして、誰が施した訳でもない、魔法で守られていた。


オリヴァーが、瞬時にアリアの動きを援護する。
その長い杖で、印を書き換えるつもりだった。



「オリヴァー！あのゴーレムは、右足の所に！あっちのゴーレムは、首の付根に印が！！」

「分かりました！さぁ、あなた達は大人しく土へと還りなさい！【メス】！！！」



サラサラと、戦いのルーンで守られた杖で、次々にやってくるゴーレムを土に還していく。



その姿は賢者のように尊い。