【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
ガァァァァァァァァッッッ


ゴーレム達は、不本意な幕切れに、みな怒りだけをその場に残して土へと還って行く。


残る魔女達も、吐けるだけの呪詛を吐き出して、狼に噛み砕かれて行った。



残ったのは、魔女の服の切れ端と、こんもりとしたゴーレムの崩れた跡。



「…っ……はぁっ」



アリアは、その場に座り込んでしまいそうなのをぐっと堪えて、呼吸を整えた。

そうでもしないと、身体が震えて恐怖に心が持って行かれそうだったから…。



その肩をルークが片手で、受け止める。


「…ありがとう。ルーク」


アリアは、ニコリとそれに対してお礼を述べた。

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