【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
「これ、は…?」


耐え切れなくなったジャックが、声を絞り出した。

目の前には、赤黒い炎がメラメラと立ち上がっている。

いつの間に…?
アリアの疑問に答えはない。

炎を囲うようにして、ズルズルと醜い顔をした魔女達が、何かを引き摺っては呪詛らしきものを呟いている。
その光景はとても口では言い表せないほど、残虐的なものだった。



「……あぁ…なんて惨い…」


ワイアットが、珍しく感情を込めた声でそうぽつりと言った。
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