【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
「アルゥ・イェーラ・ザガス・ムジュ…」



するとどうだろう…。
それまでのビリビリとした空気が一変し、しんっと静まり返った。



「…アリア…?」


コナーが、何が起こったのかと伺ってくる。
アリアは、少しだけ震えている印を結んだ手を、もう一方の手で押さえて、にこりと微笑んだ。


「大丈夫よ…ただ、少しだけ…この場を浄化しただけだから」


その言葉に、ジャックがヒュウッと口笛を吹いた。


「あのちょっとの瞬間で印を結ぶなんて!ただの女の子だとばかり思っていたら…やるじゃないか」

「ジャック、なんです、その物言いは」

「ははっ。いいじゃない、いいじゃない。これでアリアの戦闘力の凄さがちゃんと証明されたわけだし。ね?」

「確かに、そうだぜ!アリア、すげぇぞ、っと」


レヴィは、心底楽しそうだ。
その証拠にパチンとアリアにウィンクをする。


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