【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
「どうなっているの?!」
「魔女達が魔王に捧げるために掘り出した、死体たちが、グルーとなって意志を持って動いてるんだ…」
アリアの問い掛けに、コナーは静かに呟いた。
そのあまりにも静かな呟きに、思わずアリアはコナーの顔を覗き込む。
「…コナー?」
「アリア、オレを【解き放】ってくれないかな?今は、『その時』だと思う」
「コナー…」
「さぁ、早く」
「分かったわ!…アルゥ・ラプ・ライザー・ケーナズ…」
…そして、アリアが両手で印を結ぶと、それに瞳を瞑って聞いていたコナーが、ゆっくりと瞳を開いた。
それと同時に、コナーの手にはリュートがしっかりと握られていた。
そこから、淡くも力強い音が流れる。