【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
一瞬、皆何が起こったのかを把握できない。



けれど、その光が和らいだのを見計らい、瞳を開けてみると…アリアがシィースラインを手に握り締めながら聞いた事のない呪文を口にしただろうと言う事が分かる。
本人さえ、その場で起きた出来事が信じられないようだ。


ペレスヒルの姿が、其処にはない。
あるのは、ペレスヒルがいたであろう地面に、蝋のように溶けた赤黒い液体と、焼け焦げたような異臭と煙のみ。


呆然と立ち尽くすアリアに、すぐさま皆が集まっていく。
< 70 / 169 >

この作品をシェア

pagetop