【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
新たな戦い
アリア達一行は、そのままどこまでも続く暗い道を歩いた。
時折、ホーッとなく梟の乾いた鳴き声がする以外、誰も何も語ろうとはしなかった。
ただ、皆、心の中はけして穏やかではない。
当然のことだろう。
目前で、信頼していた仲間が消えてしまったのだから。
皆の前では気丈に振る舞ってはいても、アリアは今にも心が壊れてしまいそうなのを必死で耐えていた。
心の中で何度も反芻する言葉。
「もう少し…もう少し私がルークのことを気遣っていれば…」
そう思い、じわりと滲んでくる涙をゴシゴシと拭こうとすると、コナーがぎゅうっと手を握り締めてくる。
まるで、そんな言葉は誰も望まないという風に…。