【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
「……何か災いの音が聴こえる…。熱い…。このままでは魂までも灼き尽くされそうだわ…」


アリアがシィースラインを手に、息を飲むのが分かる。
その言葉をきっかけとして、ぐらりと闇に変化が生じた。
強く引き摺られるような力。
痛々しい程熱く、千切れそうになる…。

一瞬の閃光が走り、一行の間を割っていった。


「…っ!皆、気を付けるのです!これは…今までとは力の具合が違い過ぎる!!皆それぞれに固まって、なるべく攻撃を防ぎましょう!体力を温存する事を忘れないで!」


力強くそう皆に叫ぶオリヴァー…。
けれど、その肩には何時攻撃を受けたのか、ドス黒い血が滲んでいた。
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