お姫様は俺のモノ
何も言えなくなってしまう。


「やったぁ、今年は、白雪ちゃんと一緒だぁ」

嬉しそうな新くんに、不安を抱く。


「ってか、今年の合宿はどこ?」

雷が身を乗り出して聞く。


私の後ろが雷くんで、思わず身を縮ませてしまう。



「雷、白雪ビックリしてるから。


お前らテンションたけーよ。


行っとくけど、この合宿で白雪といい感じになろう、とか思ってないよな?」


海の言葉に誰もが、何も言わないのを見てああ、やっぱりと思った。


けど、俺だって男ばっかりいる部屋に白雪を置いとくのが心配。



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