お姫様は俺のモノ
本当に、大事にしてるのが伝わる。


あの位置に、俺は居たかった。


君のそばに居たかった。


おちゃらけた俺だったけど、初めての恋なんだ。


気づいた時、君は海のモノ。


君の顔に近づく海。

火が着いたように、唇が離れてはまた合わさる。


「んっ、やぁ」君の声がかすかに聞こえた。


「ダメっ、海くんみんなに聞こえちゃうよ」

涙目の君が、居て意地悪に笑う海が耳元で話す。


「じゃあ、夜ね」



夜ってーーーー


おいおい、みんないるんだから、勘弁してよ。


あんな声聞こえたら間違いなく、襲っちゃうよ。



赤い顔をした白雪ちゃんが、また可愛く見えた。
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