お姫様は俺のモノ
「白雪ちゃんの気持ちは考えたの?


一方的なキスして、何海から奪う気?」


真剣な表情をする雷の顔が、見れない。



真っ直ぐな汚れのない瞳で見る雷が。。



「俺は、ただ白雪がーーー「そんな自己中な理由なんて聞きたくない。


俺は、白雪ちゃんが好きだから、幸せになって欲しい。



海のことも、大事な仲間だ。



裏切れない」




"裏切れない"




俺が白雪を海から奪えば、この関係も終わるのかーー



颯龍の仲間ーーーー


失いたくない。



だけど…………白雪も失いたくない。




そんな、大切な人にこの短時間でなってしまった。



「…………じゃあ、俺の気持ちはーー?



どうしたらいいんだよ」



辛いだけだ。


近くで二人の姿を見て居なきゃいけないことが。



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