お姫様は俺のモノ
「なあ、スゲー湯けむりじゃねぇ。あっ、人いるじゃん」


チッ先客かよ、と呟く颯。



だけど段々、相手の姿が見えてきて、それが"女"だと気づく。



白く華奢で、髪をアップにした女の後ろ姿。


首元に赤い印が見える。



はあ?赤い印……?


湯気が途端に消えてく。


女が振り返った。



目を見開くーーーー


バスタオルに身を包んだ白雪だった。



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