お姫様は俺のモノ
ーーーーーーーーー売店前。


「やべー、俺ぜってぇー寝れねーよ」


雷が、厳ついサングラスを回しながら話す。


その目には焦りの色がみえる。



「あんな声聞いたら、襲っちゃうよ俺」


缶コーヒーの蓋を開け一気飲みする新。


「何、新は徹夜?頑張るね。意外じゃん。

前は部屋ん中いるだけで手出しまくりっしょ。」 


ニヤニヤ笑う雷に新は睨む。


「今は本気だからーー

嫌われたくないし」 



「俺はーーー ちょっと風呂入ってくるわ」


タオルを肩に掛け、スタスタと歩く玲音。


「陣はどうする?」


「とりあえず、寝て寝れたら寝るわ」


陣は部屋へ帰ってく。


「どうする?」

取り残された雷と新。


「とりあえず帰るか」

二人、肩を並べて歩いた。


「なあ、あんたらの部屋に可愛い女の子いない?お友だちになりたいんだ、紹介してよ」ニヤリと笑う二人組。


なんだこいつら。


雷と新は顔を見合わせる。


「いいぜ、ついてきなよ」


雷が、ニヤリと笑う。


「颯、コイツら白雪ちゃんを食べたいらしいよ」

「「はあ?」」


颯と、海が同時に声を上げた。




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