お姫様は俺のモノ
白で統一されたラブホテルの門をくぐり、部屋のキーを受けとると、白雪を連れて歩き出す。
部屋に入ると、荷物をソファーに起き項垂れる。
「ごめん、白雪。
やだよな?こんな部屋。
一晩我慢できる?」
びくり、と揺れる体。
緊張してるーー?
「大丈夫ーー だけど何で此処でみんなは?」
そりゃ、そうだ。
白雪は、何も知らないんだから。
俺が颯とケンカしたこと。
いきなり連れ出されて、白雪の目には不安が宿る。
「颯さんとなんかあったのーー?」
いきなり、いい当てられた答えに、目を見開く。
やっぱり、と彼女は、笑った。
「私のせいーー?
私がみんなに出会わなければ、みんな悲しくならないのに。
ごめん、ごめんね」
ただ、悲しくてひどく悲しくて涙を抑えられない。
いつもそう。
私の周りから人が居なくなるのは、変わらない。
私が小学5年生の時、仲のいい幼馴染みの女の子がいた。
「白雪ちゃん、私好きな人いるんだ。今から告白してくるよ」
「へ~頑張ってね、凛ちゃん」
だけど帰ってきた凛ちゃんは、ひどく泣き張らした顔をして私の机にきたの。
「やっぱり、みんな白雪を好きになる。
だから、私は白雪なんて嫌い。
だいっ嫌い」
ひどく心に残った言葉に、自然と涙が込み上げる。
後から知った話、凛ちゃんの好きな人が私を好きだと言ったこと。
ごめん、凛ちゃん。
人を好きになると、誰かが傷つく。
あれから、凛ちゃんとは小学生を卒業して離れていった。
気づいたら、まわりには誰もいない。
信頼できる親友も…………
ポタポタと、泣き出す私の体を抱き締める海くんがいた。
部屋に入ると、荷物をソファーに起き項垂れる。
「ごめん、白雪。
やだよな?こんな部屋。
一晩我慢できる?」
びくり、と揺れる体。
緊張してるーー?
「大丈夫ーー だけど何で此処でみんなは?」
そりゃ、そうだ。
白雪は、何も知らないんだから。
俺が颯とケンカしたこと。
いきなり連れ出されて、白雪の目には不安が宿る。
「颯さんとなんかあったのーー?」
いきなり、いい当てられた答えに、目を見開く。
やっぱり、と彼女は、笑った。
「私のせいーー?
私がみんなに出会わなければ、みんな悲しくならないのに。
ごめん、ごめんね」
ただ、悲しくてひどく悲しくて涙を抑えられない。
いつもそう。
私の周りから人が居なくなるのは、変わらない。
私が小学5年生の時、仲のいい幼馴染みの女の子がいた。
「白雪ちゃん、私好きな人いるんだ。今から告白してくるよ」
「へ~頑張ってね、凛ちゃん」
だけど帰ってきた凛ちゃんは、ひどく泣き張らした顔をして私の机にきたの。
「やっぱり、みんな白雪を好きになる。
だから、私は白雪なんて嫌い。
だいっ嫌い」
ひどく心に残った言葉に、自然と涙が込み上げる。
後から知った話、凛ちゃんの好きな人が私を好きだと言ったこと。
ごめん、凛ちゃん。
人を好きになると、誰かが傷つく。
あれから、凛ちゃんとは小学生を卒業して離れていった。
気づいたら、まわりには誰もいない。
信頼できる親友も…………
ポタポタと、泣き出す私の体を抱き締める海くんがいた。