お姫様は俺のモノ
だけど、俺は白雪に嫌われたくない。


嫌われても近づく人間は、何も恐れないヤツだ。

颯が、実際にそうなのかもと思う。



だからって颯のために、好きなものを諦めるのは絶対に嫌だ。


俺は、どうしたらよかったーー?


彼女が他の男に手を出されて、怒らないのは違う。


「白雪ーーー


ごめんな」


君は何も悪くない。


好きになると、誰かが傷つく。


それは、白雪だけじゃないよ。


好きになると、誰かが傷つくのは



仕方のないこと。


俺は白雪の頭を撫でた。



唇を寄せる。


その柔らかい頬にキスをした。
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