お姫様は俺のモノ
「いい?観光ついでにたまたま会いましたぐらいのノリで、会えばいいんだよ」


そんな偶然、ありえねー、と歯ブラシを加えスマホを弄り遊んでる俺に、ブラシで頭を解かしてる新が振り返る。



「颯、早くしてよ。俺はなんとなくどこにいるか分かるし、このままじゃ逃げられる。」

ワックスで髪を整えた新が、俺を急かす。


何、場所わかんの?


「どこ、そこ」


俺の質問に最後まで新は、ニヤニヤ顔で教えてはくれなかった。


颯、雷、陣、玲音は、ニヤニヤ顔の新についていく。
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