お姫様は俺のモノ
「けどまだ、わかんないよ?

好きなもん、一途に想ってればこの先どうなるかわかんないよ。


あいつら、結婚してるわけじゃないんだし」


腕を頭の上で組んで歩く新が、ニヤリ、と笑う。



確かに、そうだけど。



いくらでも振り向かせられる、と続けた。



この先の未来なんて誰にもわからない。


いきなり、目の前に強敵が現れるかもだし。


ーーーーーードンッ。



颯の肩と誰かの肩がぶつかった。


「あ?いてーな、俺骨折れたかも」


あたかもわざとらしい、男の発言に無視して歩くと、肩を捕まれた。



「なんだよ、なんか用?」


睨み返すとニヤリ、と笑うプリン頭の男がふとっ、白雪に目をやる。


「何何ー、可愛いの連れてるじゃん?


まさかこれからお楽しみ?なら、まざるよ?」


俺らの目が変わったのはあいつは、気づかない。


怯える白雪を、上から下まで見るプリン頭の男。


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