お姫様は俺のモノ
「それ、俺に聞く?こわーい総長」



膝を抱えて、白雪を見ている玲音になにげなしに聞いた。


「白雪が誰を好きかぐらい見てたら分かるよ。

あいつの気持ちは海じゃない、お前に向けられてる。


どうすんのーー?


けど正直、総長の女にはなって欲しくない。


危険だから」



分かってる。


総長の女になることの危険。


俺があいつを守り抜けるか、もし危ない族に拉致られれば、あいつの心に傷が残ること。


だけどーーーー



俺は白雪を手に入れたい。


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