お姫様は俺のモノ
「海、ちょっと話あるんだけどいいか?」


白雪のいない隙を狙って、海に話しかけた。


「あー、旅行の話?それで?」

冷たい言葉。


何よりも冷たい言葉。


「白雪の気持ちが、ないのにお前は白雪とやんのか?


それが、いいのか?


お前、白雪大事じゃないのかよ」



周りにみんながいたけど関係ない。


今は海の気持ちが、大事だ。


「お前がそんな気持ちで、付き合うならーー

俺が奪ってやるよ」



それは、低く唸るような声。







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