お姫様は俺のモノ
朝の朝食を済ませ、颯さんが来るのも待つ。


「お嬢様、今日はお泊まりですか?お気をつけて駅まではわたしが送ります」


チラッ。


「颯様は、もうすぐ着くと連絡がありました。何か?」


チラッチラッ。



だって、いつもの玲音じゃなくて変な気分なんだもん。


「ううん、分かった。玲音、今まで好きで居てくれてありがとう。


でもごめんね。私は颯さんが好き」



私を今まで好きで居てくれた玲音に何も返せてないよ。


だから、精一杯の"笑顔"で返そう。


フッ、と笑う玲音が私の頭を撫でた。


それはいつもの意地悪な顔。


私達は大丈夫。


大丈夫ーーーー

ピンポーン。。



< 214 / 231 >

この作品をシェア

pagetop