お姫様は俺のモノ
裏庭に近づくと何やら笑い声が聞こえる。


それも、楽しそうな男女の笑い声。


近づけば近づくほど、それが白雪だときづく。


「あっ」



相手の男が、声を上げた。



それに、気づいたように白雪が顔を上げた。



「あれ?何してるの?」


「いや、つか、そいつ。陣風のーー」




なんだか、殺気立つ空気に白雪が慌てて立ち上がる。


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