お姫様は俺のモノ
「違うの。あのね、私陣くんと友達になったの。だから、みんなも友達になろ!」


「「「「「はあ?」」」」」



「友達って、襲われそうになったのにそんな相手と?」



小さな白雪が、笑顔で笑ってる。



「白雪、白雪は俺の気持ちわかってない。



あんなに、心配したのにーーー


君のこと、あんなに、心配したのに。


柊、白雪頼んだ。



俺ちょっと」


初めて見た悲しい玲音の瞳。


「玲音ーーー? 待ってッッ、行かないで!」



私、玲音の気持ちかわからないよ。



分からなくて涙が出た。




「グスン…」


「「「「………………………」」」」



優しく白雪の肩を抱き寄せたのは、海だった。



< 50 / 231 >

この作品をシェア

pagetop