お姫様は俺のモノ

*気持ちを利用した報い、受けよう*

俺はトイレで合った女の子が、俺に気があるのに気づいてた。


白雪に、見てもらいたいがために、俺はその子に会いにいった。



「あのさ、俺好きな子いるんだ。金城 白雪。


だけどあいつ、俺のこと意識してなくてさ。


"嘘の彼女"になってくれない?」



俺がそう言うと酷く悲しい顔をした。



だけどーー



「嘘でもいいよ」その子は、そう言い俺たちは手を繋ぎ、白雪の前に現れた。



今思えば、酷く傷ついた顔をさせたのは、白雪だけじゃない。



去っていく白雪の後を追おうとした、俺の手を強く握ったこの名前も知らない女の子。



俺は二人の女の子を、泣かせたんだ。



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