【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…


…先生、中安くんのこと大好きなんだろうな。


それだけがひしひしと伝わってきた。









会話が途切れそうになって





「あの、中安くんて昔からあんな感じなんですか?」





このまま先生との時間が終わってしまうのは嫌だから。

何でもいいから話していたい。


そんな会話を続けるためだけの話題に選ばれたのは彼のことだった。



…利用、してることになるのかな。



少しの罪悪感が生まれるけど、どうしても止められなかった。





「ううん、昔はもっと活発だったんだよ」





中安くんのことを話す先生はただただ楽しそうで。


そんな先生の顔を見たのは初めてで新鮮だった。



たまにこっちをちらりと見る先生と目が合えば体温が少し上がる。

ドキドキする。


やっぱり…好きだなぁと感じてしまう。


先生の言動、行動、全てに"好き"を感じてしまう。


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