【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…
❁2.夢か現か❁
「ねぇセンセー、ベッド借りていい?」
「まーた仮病か?」
「けっ仮病じゃないもん!」
そうかー?なんてニヤニヤしながら用紙に記入していくセンセー。
「2年1組 内海梨奈。症状は?」
名前を覚えてもらえてるってだけで嬉しくなる。
…それだけ通ってるってことにもなるの…かな?
「んーー…目眩?」
「俺に聞くな」
だってわからないんだもん。
センセーのこと考えただけで胸が苦しくなるんだよ。
保健室に入った途端にクラクラするんだよ。