【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…
「じゃあ…放課後も来ていい?」
私がそう言うとセンセーの目が丸くなる。
「私もね、放課後暇なんだ。
センセーとお喋りしたい」
放課後、私は本当に暇だった。
親友である横井 茉優(よこい まゆ)の部活が終わるのを待ってるから。
先に帰っても良いんだけど…
気付いたら茉優が終わるまで待つっていう日課になってしまった。
もう暇で仕方ない。
…でもセンセーと話していられるのなら。
「良いよ」
センセーのその一言で私の胸は高鳴る。
楽しみ。早く放課後になってしまえ。
授業のチャイムが鳴ると同時に保健室を出た。