【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…
「行ってくるねー」
「うん、頑張ってね!
私、保健室で高山センセーと話してるから終わったら来て!」
そうして笑顔で送り出す。
軽い足取りで保健室に向かう。
「センセー、失礼します」
入ると、センセーと目が合った。
「思ったより早かったな」
そりゃ、早くセンセーと話したかったからね。
この時を今か今かと待ちわびていたさ…!
「部活何時まで?」
「いつも18:30くらいまでかな」
私がそう言うとセンセーは自分の時計を見て
「今まで3時間もよく1人で待ってられたな」
まさかの褒められた?!
「何か…いつの間にかそうなっちゃってて。でも一緒に帰れるのは楽しいから全然大丈夫!」
「…友達思いなんだな」
きょ、今日のセンセー…いつもと違う…?