【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…
嬉しそうなセンセー…もとい康介。
私は顔から火が出そうだよ…
「顔が真っ赤ですけど大丈夫ですか?」
まるでゆでダコみたいだな、と付け加える。
もういっそのこと食べられて終わってしまいたい…
こんな…こんなのただ恥ずかしいだけじゃない!
「そっそれは、セン…」
「セン?」
「こっ、康介が…」
「ふふ。うん、俺が?」
満足そうに笑う康介。
「恥ずかしいこと言うからだもん」
「本当のこと言って何が悪い?
好きだからこうして一緒にいるんだろ」
何でこんなにも私をドキドキさせる言葉をすらっと言えちゃうの?
私は頭が爆発しそうになるのに。
「あっ、また!」
「なに、梨奈は好きじゃないのに一緒にいるわけ?」
「…ちゃ、ちゃんと好きだよ!」
「よろしい」
そして、また私は1人顔が熱くなっていくのを感じる。
こんなのが続いて私の体は大丈夫なんでしょうか…