【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…
本当に意地悪だ…
私はいつも康介にしてやられてる。
…でも、そんな康介の満足そうな顔を見るのも好きだったりする。
惚れた弱みっていうのかな。
いつかは私もギャフンと言わせたい、と…
そうは思うけど少し前を歩く康介はやっぱり大人で私なんか敵いっこない。
「梨奈?」
「え、鈴木…?」
「梨奈が欲しがってたの売り切れで、これしかなかったから…」
アイスを買いに行ってくれてた康介を見るなり鈴木の顔が曇っていく。
「なに…してんの?」