【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…




『茉優、鈴木。結婚、おめでとうございます!
2人の結婚式…行けるといいんだけど、まだわからないです。
そうそう。今日は家族3人で写真を撮ってもらいました、送るね!』




さっき撮ってもらった写真と共にメッセージを送る。

同じ大学に進んだ茉優と鈴木はいつの間にか付き合うようになっていて、そのまま婚約へと進展していた。


私はその3年前に康介と結婚した。

…ブーケトスを受けたのは茉優だったっけ


新しい家族が増えて、友達も結婚する。



幸せでいっぱいの生活。





「そうそう。この子の名前、思いついたんだ」





康介はそう言って名前の書いた紙を私に見せる。





「…うん、すごくいいと思う」





そして、その名前を私の腕の中で眠ってしまっているこの子にゆっくり囁く。





「あなたの名前はね……」





どうか、幸せな毎日がこの子にも訪れますように。


私の夫のような…康介のような優しい人がこの子を見つけてくれますように。



それまでは私達でこの子を守るんだ。


大きな愛情で包みこもう。

大丈夫。

私には素敵な親、友達、


そして大好きな康介がいるんだから。




【夢か現か】 Fin......?

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