【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…
「こんな遅い時間まで…親御さんも心配するでしょう」
「ちゃんと勉強してたもん」
それに、先生が私を家まで送ってくれる口実になるでしょ?
でもきっと、そんなこと聞いたら貴方は
"何かの口実に自分の身を差し出すなんて良くないよ"
って言うの、わかってるよ。
「教師と生徒が同じ車に乗るなんて、そう何度もあっちゃいけないんだけどな」
「…暗い時間に一人で帰すのも良くないでしょ?」
それもそうだなぁ…なんてハンドルを握りながら困った顔をする。
ああ言ったらこう言う…面倒くさい生徒?
でも先生の彼女、なんだから少しでも一緒にいたい。
みんなにはちゃんと内緒にしてるから…