【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…
それならいっそバレてしまっても構わない。
私はずっと心の奥底に隠していたものを先生に伝えることにした。
『私、先生とのこと変に思われても良いよ。
みんなにバレちゃっても良いよ。
…だからもう"ただの生徒"として扱わないで。ちゃんと先生の彼女として…心配したい。
好きな人の傍にいたい。先生の傍にいたいよ…』
きっと最初は反対されるだろうけど、私の気持ちもわかってくれるはず。
いつもならすぐに返ってくる返事が、なかなか来ない。
メッセージを送ってから気付けば3日経っていた。
私がワガママ言ったから…愛想尽かされちゃったのかな…
嫌だ嫌だ。先生と離れるなんて嫌だ。
私、先生のこと好きだもん…
そういえば先生にちゃんと"好き"って言えてない。
今日、学校が終わったら先生の病院に行こう。
ちゃんと先生の目を見て私の気持ち伝えよう。