【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…
『桜織…
よく頑張ったな。ご褒美あげなきゃな?』
『ご、ご褒美って…』
ゴクリと生唾を飲み込む。
『そりゃあ…とっておきの』
徐々に先生の顔が近付いてくる…
なんてねなんてね!!
現実に戻ってくればそこに先生はいないわけで。
周りから見れば廊下のど真ん中で突っ立ってる、にやけ顔の変な生徒。
だって、こうでもしないと先生への気持ちが抑えられなくなっちゃいそうなんだもん。
毎日、何かしら先生のことを考えていて妄想してる。
それを…絵にするのが私の趣味。
先生と私の物語。
それを考えるのが、私の趣味。