【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…
「まあそんな顔をされるのは想定内で…」
今度は小ぶりな包みを渡される。
中を見ると、
いちごミルク味のキャンディーとチョコレート。
「勉強疲れには糖分が必要って言うからな」
「わあああっ…」
こ、これは普通に嬉しい!
美味しいもんこれ!
「女子は本当に甘いものに目がないな」
困ったように笑うけど、その目は私を見てないような…?
でもここには私しかいないし、誰を見てるの?
「ありがとうございます!」
「良かった良かった。
んじゃそれも、ちゃんとやれよ?」
それ、と言って指差すのはさっき貰った英語の教科書。
うぅーん…それは何とも言えないです…