【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…
「よし、じゃあ今日はここまで…っと少し時間が余ったな。
何か質問ある人いるか?」
「はいはい!
先生は彼女さんいるんですか?」
クラスで中心人物の女の子がそう聞くと先生は照れくさそうにする。
「数学についての質問が良かったんだけどなぁ~
…うんいるよ、3年目になるかな」
…あぁ、そうだよね。
なんて幸せそうな顔するんだろう。
先生が幸せで嬉しいはずなのにどうしてこんなに複雑なんだ。
叶わないってわかってたはずなのに。
端から期待なんかしてないのにさ…
とてつもなく息が詰まりそうなんだ。