【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…
「おめでとうございます!
本日から担当につかせていただきます。一緒に良い作品を作りましょうね!」
しばらくして担当編集者さんと打合せすることになった。
本当に漫画家になったんだ…
今でも信じられないけど。
「まず初めにペンネームとこの作品の名前なんですけど、どうしましょう?
何か考えていらっしゃいますか?」
「いや全然決めてないです…」
さくさくと進めてくれる担当者さん。
…やり手なんだろうな。仕事が早そう。
「岡田桜織さん…ベタですけど"春"のイメージで考えてみました」
1枚の紙が出される。
『花吹 うらら』
可愛らしい名前…
「どうですか?」
「私、こんなに女の子っぽくないし…」
「そうですかね?
私は実際会ってみて、よりこの名前が良いなと思いましたよ!」
そう言ってくれるなら…
この名前で活動していこうかな!