【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…


とんとん拍子に色々決まっていく。



そうして、私の漫画が連載されることになった。





「花吹うらら先生~」

「もうやめてよ美月!」

「だってだって、嬉しいんだもん」





毎回ネタを考えるのは大変だった。


でもその分楽しかった。



先生を想いながら描いていたけど、誰か読んでくれる人のために描くようになってだんだん先生のことは頭を離れていった。



諦めるには良い機会だったと思う。




きっとあのままだとずるずる引きずってしまっていたと思うから。



でも先生への"好き"は私の漫画への糧になる。


この想いがあったから漫画を描いていられた。


先生に感謝しながら、これからも私は漫画を描いていきます。


"好き"の気持ちを忘れないよう、その気持ちが読んでる人に伝わるような…そんな漫画を描きます。





「…ありがとう先生」

「ん?何か言った?」

「ううん!」

「じゃあ…サイン書いてもらっちゃお~!」





少し前から考えていたサインを書きながら、そんなことをふと考えた。




恋をする気持ちはキラキラして美しい。


だからこそ、その美しさを見失わないように前を向いて新しく一歩踏み出そう。


大好きな妄想も含めて。




【妄想したっていいじゃない!】 Fin......?

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