【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…


「お父さーん、大丈夫?」

「おぉー京香!ごめんな、ありがとう。
それに梨奈も」

「もぅしっかりしてよ康介!」

「ごめんごめん」





歩けなくはないみたいで少しふらついているのを私たちが支える感じになった。





「京香、お茶か何か買ってきてもらえない?」

「うん、わかった」





自販機に向かっている途中、一軒のホストクラブが目に付いた。


入り口で女の人とホスト…と思われる人が腕を組んでいる。



私には縁のない世界だな…なんて思っていると





「…ん?センセ…?」





店から出てきたホストの中に、担任の中安 祐也(なかやす ゆうや)と似た顔の人がいた。


…まさかね。こんなとこで働いてないよね。


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