【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…


「…!」





途端に目が合う。


ちゃんと見れば見るほど似てる…





「あれぇ?お嬢さん!こんなところでどうしたの?中で話聞こうか?」

「…え!」





また違うホストの人がこっちに近付いてくる。


いや別にホストクラブに興味があって立ち止まったわけではないです…!





「すいません、こいつ俺の知り合いで未成年なんで…」

「あぁ、そう。ユーヤのね」





センセ…と思われる人が止めてくれたみたい?





「あの…センセ?」

「子供がこんなとこ来ちゃダメだよ~?
俺がいたから良いけど!」





口調はセンセではないけど、声とかやっぱりセンセのような…





「中安 祐也センセ…ですよね?」

「……」

「…ですよね?」

「もう、本当に何でこんなところにいるの…」





うん、やっぱりセンセだ。

いつものセンセだ。





…って…センセがホストってダメじゃないの?!


副業…みたいなのって禁止じゃ…

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