【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…


「ホストなんて…していいんですか」

「未成年がこんなとこにいていいんですか」





話を逸らそうとするセンセ。

口調も合わせてきて…何か腹立つ!





「私はお父さんの迎えに来たので親同伴です!」

「高山が黙ってれば済むことです」





いや…バレなきゃいいの?

そんな緩くていいんですか、担任のくせに。





「私が…黙ってれば?」

「おう。高山が黙ってれば」





私は…センセの弱みを掴んだことになる。


そして私には今困ってることがある。





「センセの秘密…黙ってる代わりに彼氏のフリ、してください」

「…は?」





や、やっぱりダメだよね…

もし、してくれたらすっごく助かるんだけどな…





「わかった、良いよ。
それで黙っててくれるんだろ?」

「え、本当に?!」





まさかの担任が彼氏(フリ)になっちゃいました…


これできっと創くんも諦めてくれるはずだよね…!

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