これは恋ではありません
「か…おる。かおる……。かおる!」




「ひゃあ!」




大きな声で名前を呼ばれたので驚いた。




「え?なに?」




「それはこっちのセリフだぞ。なんだよぼーっとして。美琴も気をつけろよなぁ。」




「ごめんね、ひーくん。」




ーーーーーひーくん。




ただのあだ名なのに、美琴が言うと特別な名前に聞こえる。




あー!やだやだ。




私ってば嫉妬しすぎ。




「じゃあ!食べよっかー。」




張り切った声を無理やりだし




この時間を乗り切ろうと決めた。
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