これは恋ではありません
空気がより一層冷たくなるのを感じた。



…これは止めた方がいいんじゃ………。



そう思って一歩踏み出そうとした時



「川崎さんも可哀想ね。」



私の名前が出たことに驚いて



足を止めてしまう。



「かおりん?なんで、かおりんの名前が出てくるの。」



先程よりも、冷たい口調で美琴は答えていた。



「空とあんなに仲が良かったのに、あなたのせいで最近は話してもいないじゃない。あなたと川崎さんも、かなり仲がよかったのに 空と川崎さんと同じように話してない。何があったのかは知らないけど……」



ダンッ!



雪乃さんが、美琴の真後ろにある壁を殴りつけていた。



「ほんっとに、可哀想。あなたみたいな害虫と仲良くなってしまったために、大切な関係を崩してしまって。前は、少し気をつけてほしい部分もあったけど、今は…川崎さんに同情するわ。」

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