ドラゴンの血を引く騎士は静かに暮らしたい
プロローグ
ここはジルギーリ大陸というわりと大きな陸地である。


四方を海が囲み自然溢れる豊かな大地だ。


そんな大陸には8の国が存在しており。
更に大陸の真ん中辺りに魔の森と山があり、そこは魔物や魔獣たちの住処。
不可侵を心掛けておりお互いに接触はしない旨を暗黙の了解で結んでいるため、この大陸はとても平和に時が流れている。


そんな大陸にある国の1つに俺の住まう国、
ラグーン帝国がある。

ラグーン帝国は竜と竜人と人の3種族が平和的に共存している国である。

力が強いのが特徴なので、軍事国家とも言えるが。
大陸は概ね平和なので平和な時代の軍人さんは得てして元気な体力バカの集団である。

常に有事に備えて身体を鍛えるのを怠らない、そんな類の人間達の集まりだ。


そして、この国には竜が居ることもありパートナーを見つけるとコンビを組んで戦うことがある。
竜に認められし人間か竜人と竜がコンビを組んで初めて竜騎士となる。


俺はそんな竜騎士の1人で
現在唯一の竜の血が濃く竜寄りの竜人であり、竜騎士団団長を勤めている。


部下を扱きながら己も鍛えるのを怠らず、己の竜と日々鍛錬を積んでいる。


それが、ラグーン帝国竜騎士団の団長で竜人でもあるガルドウィン・リガルの日常である。


因みに竜にもオスとメスが居るのだが、コンビに選ぶのが圧倒的に男のため、竜騎士団は男所帯であった。


そんな男所帯の竜騎士団で団長のガルドウィンは今日も平和に己のコンビを組んでる竜、セイダーの鱗をせっせと竜舎で磨いてやっていた。
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