図書室で出会ったその人は
私のように手伝っていた生徒とはどんな人だったのだろうと気になった。 その人も本が好きだったんだろうか
そんな事を考えながら1番を奥の本棚に本を戻しに行こうとした時突然強風が吹きカーテンがなびく、 風の強さに思わず目をつぶりおさまった頃にゆっくり目を開けると
白に近い銀髪で太陽の光を浴び透き通った肌をした男の子が本棚に背を預け座り本を読んでいた
その人は私に気がつき本から視線をはずし私を見た
「失礼片付けるのかい」
「あっ…はいそうです」
その人は立ち上がり本棚から少し離れた
離れたことを確認し
手に持っていた本を元の棚へ戻す その一連の動作を後ろに視線を感じながら行う
でもその視線があまりにも離れなかったので声をかけた
「あの…なにか?」
「特に何も無いのだけれど放課後に生徒がいるなんて珍しいなって思ってね。 気を悪くしたかい」
「いえ大丈夫です。 確かに放課後にいる人は少ないですね。 でも好きなんですここも本も」
へぇと興味深そうに言いながら君名前はと続けて聞かれた
「雪野香月(ゆきの かづき)です。 貴方は」
「この図書室の中のどこかに僕の名前が書いてあるから探してみたまえ」
妖しく微笑みながらその人は部屋を出ていってしまった
変わった喋り方をするなとか不思議な人だななど色々思ったがとりあえずその人が言った通り私は名前を探すことにした
カウンターの引き出しの中や図書室に貼られているポスターやカレンダーの後ろなどを探してみたが中々見つからなかった
ふと先程までその人が読んでいた本を思い出し手に取り一番後ろのページの貸出カードを見たするとそこには
【樹玲央(いつき れお)】
と書かれていた
そして貸出カードに名前が書かれていたのはこの本だけではなかった
図書室にある本全てに彼の名前があったのだ
そんな事を考えながら1番を奥の本棚に本を戻しに行こうとした時突然強風が吹きカーテンがなびく、 風の強さに思わず目をつぶりおさまった頃にゆっくり目を開けると
白に近い銀髪で太陽の光を浴び透き通った肌をした男の子が本棚に背を預け座り本を読んでいた
その人は私に気がつき本から視線をはずし私を見た
「失礼片付けるのかい」
「あっ…はいそうです」
その人は立ち上がり本棚から少し離れた
離れたことを確認し
手に持っていた本を元の棚へ戻す その一連の動作を後ろに視線を感じながら行う
でもその視線があまりにも離れなかったので声をかけた
「あの…なにか?」
「特に何も無いのだけれど放課後に生徒がいるなんて珍しいなって思ってね。 気を悪くしたかい」
「いえ大丈夫です。 確かに放課後にいる人は少ないですね。 でも好きなんですここも本も」
へぇと興味深そうに言いながら君名前はと続けて聞かれた
「雪野香月(ゆきの かづき)です。 貴方は」
「この図書室の中のどこかに僕の名前が書いてあるから探してみたまえ」
妖しく微笑みながらその人は部屋を出ていってしまった
変わった喋り方をするなとか不思議な人だななど色々思ったがとりあえずその人が言った通り私は名前を探すことにした
カウンターの引き出しの中や図書室に貼られているポスターやカレンダーの後ろなどを探してみたが中々見つからなかった
ふと先程までその人が読んでいた本を思い出し手に取り一番後ろのページの貸出カードを見たするとそこには
【樹玲央(いつき れお)】
と書かれていた
そして貸出カードに名前が書かれていたのはこの本だけではなかった
図書室にある本全てに彼の名前があったのだ