君はいつも、心の中に。
日記
視界がぼやけて、見えなくなって。
いくら涙を拭いても溢れて止まらなくて。

私も愛してるんだよ。
私も同じなんだよ。


もう1度会いたいよ、幸。
まだ中になにか入っていて、中を見ると、出てきたのは

ちぎれて、血で真っ赤になって、ボロボロになったミサンガと、

幸の、毎日日記だった。

10月17日

桜庭叶ちゃんに会った。
すごく優しそうな子だ。

10月18日。
すごく楽しくて面白い。
会えてよかった。

10月19日。
これは一目惚れなのだろうか。
叶ちゃんが好き。

〜〜〜〜〜〜

11月20日
クリスマスプレゼント、あの小説がいいかな。
あぁ……時間が無い。もっと話したいのに。

12月15日
死にたくない。

12月16日
叶の隣に居たい。
胸が張り裂けそう。

12月20日
とうとうお別れ。
叶へのクリスマスプレゼント、気づいてくれないだろうけど、あの分厚い小説。

叶の夢が叶いますように。
叶の病気がどうか完治しますように。
叶が幸せになりますように。
僕のクリスマスの願いは、それだけ。
叶、愛してる。

〜〜〜〜〜〜

そこから、亡くなる前日までの記録が、毎日毎日、書き記されていた。
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