君はいつも、心の中に。
優しさ
『んー……。』
ねむ…、
起き上がると、カーテンが閉められていた。
……あれ…なんでしめて……って、昨日幸君がこっちに来たんだっけ?
シャッ
眠い目を擦りながらカーテンを開けると、何やら難しそうな本を読む幸君がいた。
『おはよう、幸君。』
幸「おはよ…って!叶ちゃんっ!おはよ!
もー12時だよ?よく寝たね〜」
クスクスと笑いながら幸君が微笑んだ。
よく寝たな……って、12時?!
『ええ?!私そんなに寝てた?!』
うそーーー!
はじめてこんなに遅くに起きたかも……。
幸「おはよう叶ちゃん。お昼ご飯僕の机に一応置いておいたんだ、一緒に食べよう?」
机を見ると手がつけられていない食事二つ分があった。
『え、わざわざ待っててくれたの?』
そういうとキョトンとされた。
え、変な事言った?
幸「え?だって、一人じゃ寂しいでしょ?二人で食べた方が美味しいかなって!」
う、いい人……、優しすぎるーー。
『あ、ありがとーーー!』
ガバッと抱きつくとアワアワと慌てだした幸君に笑いかけて私の分の食事を自分のベッドまで持っていった。
幸「それじゃ……」
幸『いただきます。』